SSK 株式会社 新社会システム総合研究所

■ライブ配信  ■アーカイブ配信

ドローンの産業利用本格化に向けた最新動向

No.
S21116
会 場
会場受講はございません

開催日
2021年 4月14日(水) 13:00~17:00 終了済
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受講料
1名につき 22,000円(税込)
備 考
※質疑応答につきまして、多数のご質問をいただいた場合は、お時間の都合上、
 全てのご質問にご回答いただくことが難しい可能性がありますので、予めご了承下さい。

■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3営業日以降(収録動画配信のご用意ができ次第)に
   Vimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ視聴用URLをお送り致します。
<3>動画の配信期間は公開日より2週間ですので、その間にご視聴ください。
   2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴可能です。
主 催
公益財団法人 原総合知的通信システム基金

会場受講以外の受講方法について詳しくはこちらをご確認下さい。

4月14日(水) 終了済

Ⅰ.レベル4を目指したドローンの新たな制度

東京大学 名誉教授/未来ビジョン研究センター
特任教授
鈴木 真二(すずき しんじ) 氏

13:00~13:40

「空の産業革命に向けたロードマップ2019」において、2022度からのレベル4飛行(有人地帯の目視外飛行)の実現が「小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会」において目標が掲げられた。海外のドローンの制度、ISOでの標準化活動とともに、国内での制度の方向性に関して整理する。

1.空の産業革命に向けたロードマップ
2.ドローンの登録制度
3.ドローンの機体認証
4.ドローンの操縦技能確保
5.海外の動向、国際標準化
6.質疑応答

Ⅱ.KDDIスマートドローンの取り組み

KDDI(株) 経営戦略本部 ビジネス開発部
ドローン事業推進グループリーダー
博野 雅文(ひろの まさふみ) 氏

13:50~14:30

ドローン市場は拡大傾向になり、レベル4の制度化を見据え、この傾向は加速化傾向にある。当社は、4G/5Gを搭載したドローンをスマートドローンと位置づけ、2016年頃より、各種の実証及び、サービス提供を進めてきた。本講演では、スマートドローンのメリットやこれまでの取り組みの共有と共に、5G時代を見据えた今後の適用ユースケースについて紹介を行う。

1.スマートドローン
2.インフラ点検、監視、測量、物流
3.4G LTE、5G
4.質疑応答

Ⅲ.グリッドスカイウェイがめざすドローンの社会実装について

グリッドスカイウェイ(責) マネージャー
齋藤 亮平(さいとう りょうへい) 氏

14:40~15:20

東京電力パワーグリッド、NTTデータ、日立製作所、中国電力ネットワークが共同で設立したグリッドスカイウェイでは、電力設備の上空等を活用した全国共通の「航路プラットフォーム」構築をめざしている。本講演では同プラットフォームを利用した目視外飛行(レベル3飛行)による送電設備の巡視・点検や災害対応でのドローン活用など、社会実装に向けた最新の取り組みを紹介する。

1.グリッドスカイウェイとは
2.目視外飛行による送電設備の巡視・点検
3.災害対応でのドローン活用
4.航路プラットフォームが切り拓く目視外飛行の世界
5.質疑応答

Ⅳ.土砂災害消防救助活動現場におけるドローン利用について

消防庁 消防研究センター 技術研究部
地震等災害研究室 主任研究官
土志田 正二(どしだ しょうじ) 氏

15:30~16:10

近年、無人航空機(ドローン)の技術革新ならびに低価格化に伴い、災害時の救助活動におけるドローンの利用が注目されている。土砂災害現場の救助活動においても高所からの俯瞰的情報は有用であり、捜索・救助活動の迅速化や安全性の向上などが期待されている。本講演では実際の土砂災害現場の消防救助活動においてドローンを活用した事例を報告するとともに、今後の課題についても紹介する。また現在のドローンに関する消防庁の取り組みについてもその一部を紹介する。

1.土砂災害と消防救助活動
2.消防救助活動とドローン
3.土砂災害消防救助活動現場におけるドローン利用
4.ドローンに関する消防庁の取り組み
5.質疑応答

Ⅴ.ドローンの産業利用における福島ロボットテストフィールドへの期待

(一財)総合研究奨励会
日本無人機運行管理コンソーシアム 事務局長
秋本 修(あきもと おさむ) 氏

16:20~17:00

福島ロボットテストフィールド(RTF)は福島浜通りの復興を目指す「福島イノベーション・コースト構想」のロボット分野拠点として整備され、ドローン等の開発・実証実験の場として活用されている。ドローンの産業利用を推進するためには技術基準や運用ガイドラインの整備により社会受容性を確保することが重要であり、これらの制度整備や空飛ぶクルマ試験飛行拠点などを目指すRTFの取組みについて紹介するとともにナショナルセンター化など、RTFに期待する今後の取組みについてご紹介する。

1.福島ロボットテストフィールドの整備状況
2.ドローン利活用ガイドライン策定への取組み
3.ドローンサービス品質標準策定への取組み
4.ナショナルセンター化への期待
5.質疑応答

鈴木 真二(すずき しんじ) 氏
1979年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。(株)豊田中央研究所を経て、1986年 東京大学工学部助教授。1996年より工学系研究科航空宇宙工学専攻教授。2019年より現職。工学博士。日本航空宇宙学会会長(第43期)、日本機械学会副会長(第95期)、国際航空科学連盟会長(2019-20)、日本UAS産業振興協議会理事長、など。主な著作:『落ちない飛行機への挑戦-航空機事故ゼロの未来へ』(化学同人)、『飛行機物語-航空技術の歴史』(ちくま学芸文庫)、『現代航空論-技術から産業・政策まで』(共編、東京大学出版会)。
博野 雅文(ひろの まさふみ) 氏
2004年 KDDIに入社。WiMAX基地局の開発業務を経て、長くセルラーネットワーク構築に関わる企画・開発業務に従事。2014年より、端末における無線通信プロトコル開発リーダーを務めた後、2016年10月より現職。セルラーネットワークを活用したスマートドローンの事業化を推進。
齋藤 亮平(さいとう りょうへい) 氏
1993年 東京電力に入社。営業部門や経営企画部門を経て2016年に東京電力ホールディングス新成長タスクフォース事務局へ。同年からドローンの社会実装に向けた取り組みに従事。2020年より現職。
土志田 正二(どしだ しょうじ) 氏
消防庁消防大学校消防研究センター技術研究部主任研究官。博士(理学)。 専門は地形学(防災地形学)。京都大学大学院理学研究科博士課程修了後、東京大学空間情報科学研究センター特任研究員、(独)防災科学技術研究所契約研究員を経て、2014年から消防研究センターに所属。土砂災害現場において消防隊員の安全かつ迅速な救助活動をサポートするため、二次崩壊危険地域の抽出や、危険性の評価などに関する研究を行っている。
秋本 修(あきもと おさむ) 氏
1988年 防衛大学校理工学研究科卒業。陸上自衛隊、防衛大学校勤務を経て1991年に日立製作所へ入社し、車両、ロボット、再生可能エネルギー備蓄回生等の事業に従事。2011年の東日本大震災以降は産業競争力懇談会COCNで福島復興構想や 災害対応ロボットの社会実装に向けた政策提言活動に従事。福島ロボットテストフィールド副所長(非常勤、2019年〜)、東京大学大学院工学系研究科スカイフロンティア社会連携講座シニアリサーチフェロー(2019年〜)。